【スプリンターズS】浜中「申し訳ない気持ちで一杯です」レース後ジョッキーコメント

10月1日、中山競馬場で行われた秋のG1開幕戦、スプリンターズステークスは、白毛馬ソダシの全妹、ママコチャがG1初制覇を飾った。

スプリンターズS、レース後ジョッキーコメント
1着 ママコチャ
川田将雅騎手
「すごい接戦になりましたけど、何とか凌ぎきってくれて有り難く思います。とても返し馬の雰囲気は良かったですし、レース自体は何とか形にはなってきたかなという程度ではありましたけど、直線の雰囲気も良かったので、このまま凌いでくれという思いでした。行くのを行かせて自分のリズムを大事にしながわというところであのポジションに収まりました。少し道中で内側の馬からの圧もあり、馬自身がまだ受けきれない分、少し外へ流れながらの3・4コーナーになってしまったので、その辺をケアしながらだったので、その分、先ほど最初に言ったようにある程度形にはなったかなという程度という表現になりました。(ソダシとは)全くタイプの違う馬で、似てるところもほとんどないくらい似てないですけど、この馬として素晴らしい背中をしています。これだけ混戦のスプリンターズステークスでありましたけど、こうやってG1馬にまで一気に上り詰めてくれましたので、これから益々良い走りが出来るようにケアしていきたいなと思いますので、またこの馬が走る時に精一杯の応援をいただけたらと思います。ありがとうございました」

2着 マッドクール
坂井瑠星騎手
「着差が着差だけに悔しいの一言です。スタートも決まって立ち回りも上手く行きました。力を出してくれたと思います」

3着 ナムラクレア
浜中俊騎手
「馬の状態は良かったです。落ち着いていましたし、レースまでもいい感じでした。勝てずに申し訳ない気持ちで一杯です」

4着 ジャスパークローネ
団野大成騎手
「理想の展開で、やりたいレースは出来ました。G1でプレッシャーもありましたが、最後もよく堪えてくれました」

池添謙「接触するロスが痛かった」

2023スプリンターズS レース後写真 (C)yousa

5着 メイケイエール
池添謙一騎手
「返し馬は先出しで落ち着いていました。 3コーナー過ぎにナムラクレアと接触するロスがあって痛かったです。最後まで頑張ってくれましたし、レース直前に助手さんと相談してメンコとパシュファイアーを外しましたが、我慢して走ってくれたのは良かったです」

16着 モズメイメイ
武豊騎手
「自分のやりたいレースは出来ましたが、相手が強かったです」

レース結果、詳細は下記のとおり。

10月1日、中山11Rで行われた第57回スプリンターズステークス(3歳上オープン・G1・芝1200m・16頭立て・1着賞金=1億7000万円)は、川田将雅騎乗3番人気、ママコチャ(牝4・栗東・池江泰寿)が勝利し、スプリント重賞2度目の挑戦にしてG1初制覇を飾った。勝ちタイムは1分08秒0(良)。

2着に6番人気のマッドクール(牡4・栗東・池添学)、3着に1番人気のナムラクレア(牝4・栗東・長谷川浩大)が入った。

ソダシの全妹

2023スプリンターズS・ママコチャと川田将雅騎手 (C)yousa

前走の北九州記念でスプリント重賞に初参戦し2着。短距離路線に舵を切って、見事にその判断がハマった。2度目のスプリント重賞挑戦でのG1初制覇。短距離適性が高く、歴戦の強豪古馬勢を力でねじ伏せた。直線では早めに抜け出しを図り、ゴール前で内から来たマッドクールとの大接戦に。完全に並んだ馬体だったが、僅かハナ差でママコチャに軍配が上がった。また、同馬は白毛馬のヒロイン、ソダシの全妹という良血。殊勲の川田将雅騎手は「最後は際どくなりましたので、なんとか粘ってくれと思いながら、無事に勝ち切ってくれました」と安堵の様子で、喜びの声を届けた。

スプリンターズステークスを勝ったママコチャは、父クロフネ、母ブチコ、母の父キングカメハメハという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は金子真人ホールディングス(株)。通算成績は13戦6勝。重賞は初制覇。鞍上の川田将雅騎手、管理する池江泰寿調教師は共に同レース2勝目。

【全着順】
1着 ママコチャ 川田将雅
2着 マッドクール 坂井瑠星
3着 ナムラクレア 浜中俊
4着 ジャスパークローネ 団野大成
5着 メイケイエール 池添謙一
6着 ウインマーベル 松山弘平
7着 アグリ 横山典弘
8着 ピクシーナイト 戸崎圭太
9着 ナランフレグ 丸田恭介
10着 キミワクイーン 横山武史
11着 エイシンスポッター 角田大河
12着 ドルチェモア 西村淳也
13着 オールアットワンス 石川裕紀人
14着 テイエムスパーダ 富田暁
15着 ジュビリーヘッド 北村友一
16着 モズメイメイ 武豊

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