生き物の視点で自然体験まとめ「しんぶん」に 京都・亀岡のNPO、HPで公開

HPのクイズに答えると抽選でプレゼントされる「亀みくじ」(手前)や「もどきっこしんぶん」=京都府亀岡市内

 京都府亀岡市のNPO法人亀岡人と自然のネットワークが子どもたちと実施した田植え体験や水辺の観察会などの様子を、その場にいた生き物の視点でまとめた「もどきっこしんぶん」が完成した。しんぶんは同ネットワークのホームページ(HP)で公開するほか、陶器工芸品「亀みくじ」も作り、HP上のクイズに答えた人にプレゼントする。

 いずれも亀岡市内を拠点に活動する工作ユニット「山成研究所」(辰巳雄基さん、大垣留衣さん)が製作。A3判の1枚表裏で「生き物を大事にするには生き物の目線で考えることが必要なのでは」と辰巳さんが編集した。

 水中の生き物がいる場所に子どもがやってきたスタイルで文章をつづり、水面から魚眼レンズで撮影した子どもたちの様子の写真を配置。写真や文字の背景には、森の自然こども園東本梅のこどもたちが描いた水中の生き物の絵をちりばめた。

 また同ネットワークが市内に生息する国天然記念物アユモドキなど生き物に関心を持ってもらうため企画したHP上のクイズのプレゼントも考案。1点ごとに手作りした亀の焼き物とおみくじを入れた小袋を100個用意した。

 しんぶんは市内の小学校に配布した。辰巳さんは「『もどき』は否定的に思われがちだが、多様性などポジティブな意味があることにも気付いてもらえれば」と話している。

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