京都大丸の屋上が増築、飲食フロアと連動し新たな憩いの場に

「大丸京都店」(京都市下京区)の8階レストランフロアが9月末、49年ぶりに全面リニューアルオープン。もともと「屋上広場」として親しまれていた「ことほっとてらす」も増築され、地元・京都の廃材を使った木製のテーブルやイスを多数設置。新たな憩いの場として、大幅に改装された。

老若男女問わず利用できる新たな憩いの場としてリニューアルされた「ことほっとてらす」。買い物途中のひと休憩やデパ地下での戦利品の青空ランチにも

従来のレストランフロアの良さだった、親子3世代で楽しめる「日常づかい」の要素を継承しつつ、「京都の食文化を未来へ繋ぐ」をテーマに8店舗が入店し、内装も一新された今回のリニューアル。なかでも屋上部分にあたる「ことほっとてらす」の変化には、SNSでもさっそく「百貨店の屋上とは思えない!」と、驚きの声が上がっている。

百貨店の屋上といえば、遊具があり「子供たちの遊び場」として活用する施設が多く見られる。今回のリニューアルでは、引き続き子供たちが安心して遊べるスペースはキープしつつ、世代を超えてゆったりと利用できる仕様に。

以前からある天然芝の広場は残しながら、新たに人工芝のスペースをつくり、京都の北山杉の廃材を使った木製のテーブルやイスを各所に設置。デパ地下で購入した惣菜を親子で食べてもよし、今回のリニューアルで夜10時までフロアの営業時間が延長されたため、仕事帰りに一杯するのもよし。同フロアの食文化に関するマンガを約3000冊を揃えた「マンガの壁」から一冊持ってきて読書を楽しむのもOKだ。

左からカフェ・イタリアンバール「CIELO」の「丹後ジャージー牧場」のリッチな生乳をつかった「プレミアム京都ラテ」(700円)と爽やかな花の香りが楽しめる「エルダーフラワーレモネード」(650円)

屋上に面したテナントはガラス張り、あるいはテラス席を設置するなど、「ことほっとてらす」と隔たりがないよう感じられる造りも特徴的。テラス席は、今回のリニューアルで導入された。カフェ・イタリアンバール「CIELO(チェーロ)」は、ガラス扉を一面開放した広々とした空間。夜はムーディーな雰囲気に変化し、ワインやカクテルなど酒類も楽しめる。

「ことほっとてらす」では、今後さまざまなイベントも計画されているそう。営業時間は昼11時から夜10時まで(一部店舗は夜11時まで)。

取材・文・写真/宮口佑香

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