V長崎連敗 プレーオフ圏外7位に後退 磐田に0―1

【磐田-V長崎】前半17分、V長崎の松澤(中央)が澤田(左)へパスを出して好機をつくる=静岡県磐田市、ヤマハスタジアム(V・ファーレン長崎提供)

 明治安田J2第37節最終日(1日・ヤマハスタジアムほか=7試合)V・ファーレン長崎は磐田に0-1で競り負けて、2連敗を喫した。通算成績は15勝10分け12敗の勝ち点55。順位はプレーオフ圏外の7位に後退した。勝った磐田はJ1自動昇格圏内の2位に浮上した。
 V長崎は前半34分、ロングパスからDFラインの裏へ抜け出されて先制点を許した。40分、増山の右クロスにフアンマが頭で合わせたが、GKの好守に阻まれた。後半は押し込まれる時間が続いた中、40分に左サイドのマルコスと笠柳で崩して好機をつくり、直後の左CKの流れから高橋がシュートを放ったが、ゴールネットを揺らせなかった。
 首位町田はいわきに2-3で競り負けた。千葉は岡山を5-0で下し、7連勝で5位をキープ。山口は金沢との残留争いを3-2で制した。
 第38節は7、8日、各地で計10試合を実施。V長崎は7日午後5時から、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で12位藤枝と対戦する。

 ◎決め手欠き 遠のく自動昇格

 前節の町田、今節の磐田と、昇格争いをけん引する2チームに屈して、V・ファーレン長崎はプレーオフ圏内に踏みとどまれなかった。ここに来て5月以来となる連敗。カリーレ監督は「残念ながらゴールを決めきれなかった」と3試合連続の無得点を嘆いた。
 0-6の歴史的大敗を喫した前節から先発4人を入れ替えた。負傷交代があったセンターバックにはグティエレスを配置。さらに1点がほしい時の切り札として機能していた松澤を、初めてスタメンで起用した。だが、この日は攻守両面で磐田が一枚上手。失点シーン以外でもポストをたたく場面が2度あるなど、守備で踏ん張れなかった。司令塔中村を出場停止で欠く中で攻撃のアイデアも乏しかった。
 2月に開幕したリーグ戦もあと5節を残すのみとなった。終盤戦での足踏みは痛恨で、2位に浮上した磐田との勝ち点差は10に広がった。
 自動昇格は厳しい情勢となったが、3~6位が進むプレーオフ圏内までは勝ち点差1。昇格のチャンスがなくなったわけではない。球際の激しさなど、前節から修正できた部分もあった。指揮官は「大敗した直後に選手は戦う姿勢を見せてくれた」と希望を見いだしていた。

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