土手赤く染め上げる 佐野の仙波川沿いでヒガンバナ見頃

青空の下で赤い花を咲かせるヒガンバナ

 【佐野】仙波町内を流れる仙波川沿いでヒガンバナが見頃を迎え、1万株以上の花が土手を赤く染め上げている。

 「町をヒガンバナの里にしたい」と同所、農業野部利司(のべとしじ)さん(85)をはじめとした地元住民らが2002年から数年かけて植えた。同所の市農林漁家高齢者センター周辺から北約3キロにわたり川沿いを彩っている。

 晴天となった29日も多くが満開となり、青空の下で赤い花が秋風に揺れていた。

 野部さんは「今年は暑さの影響か、例年より1週間ほど開花が遅い。町内にたくさんヒガンバナが咲いているので楽しんでもらえたら」と話している。見頃は1週間ほど続くという。

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