アーセナルの得点記録者はプレミアリーグ最多の9名。不安視する声を払拭

写真:ボーンマス戦でPKを沈め移籍後初ゴールを記録したハヴァーツ

9月30日のプレミアリーグ第7節でボーンマスと対戦し、4-0と大勝したアーセナル。現在のチームは絶対的なストライカーを確立できていない状況だが、その反面、多くの選手がゴールを記録している。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

アーセナルはプレミアリーグ、UEFAチャンピオンズリーグ、カラバオカップと公式戦通算9試合を戦っており、プレミアリーグのクラブの中で唯一、無敗をキープしている。リーグ第6節トッテナム戦ではガブリエウ・ジェズスとエディ・エンケティアが何度もチャンスを逃し、試合後の記者会見ではミケル・アルテタ監督に対してストライカー不在に関する多くの質問が投げかけられた。

こうした状況を受け、1月の移籍マーケットでブレントフォードに所属するイヴァン・トニーを獲得するのではないかという噂もささやかれている。

しかしボーンマス戦の結果は、ストライカー不在という不安を払拭するものだった。この試合ではブカヨ・サカ、マルティン・ウーデゴーア、カイ・ハヴァーツ、ベン・ホワイトの4人がゴールを記録。これにより、今シーズンの公式戦における得点記録者は9人となった。

得点記録者は前述の4名とエンケティア、ジェズスに加え、デクラン・ライス、レアンドロ・トロサール、リース・ネルソンがそれぞれ1ゴールずつを挙げている。ちなみに昨シーズンは19名が得点を記録したが、今シーズンここまでの9名ともども、プレミアリーグのクラブの中で最多の数字だという。

つまり、特定のFWに得点の責任を負わせるのではなく、チーム全体でゴールを狙うというのがアーセナルの戦い方と言える。確かに得点力に優れたセンターフォワードがいればチームはさらに強化されるはずであり、その不在は強豪チームとの試合でマイナスの影響を及ぼす可能性は否定できない。

しかし、新戦力のライスやハヴァーツがゴールを決めたことを考えると、アーセナルのチーム強化戦略は一定の成果が出ていると言えるだろう。

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