珠洲市ポイント電子化始まる 住民登録、スマホ決済 北國銀行

北國銀行の行員(左)の説明を受け、アプリの登録を進める住民=2日午前10時半、珠洲市役所

 北國銀行は2日、珠洲市が発行する地域ポイントをデジタル化し、スマートフォンのアプリで決済できるサービスを始めた。市内のスーパーや飲食店、理美容店など加盟店53店の料金の支払いに充てることができる。同日、市役所でPRブースが設けられ、住民がスマホでの登録手続きを行った。

 新サービスは「珠洲トチポ」と銘打ち、まずは森林保全活動や海岸清掃に参加した市民に付与する「地域共生ポイント」を電子化した。1ポイント1円で、今後は健康教室の参加などで受け取れる「健康ポイント」も珠洲トチポとして利用できるようにする。

 市役所のブースでは行員や市職員が住民にアプリの登録方法を手ほどきした。同市宝立町の主婦瀧上朝路さん(65)は「普段から健康ポイントを受け取っており、スマホでの支払いに慣れたい」と話した。

 泉谷満寿裕市長も登録し「行政の手続きが自動化され、市民がポイントを利用しやすくなる。登録者を増やしたい」と述べた。PRブースは3日まで設け、今後は市内の公民館10カ所で説明会を開く。

 同行はポイントの電子化に続き、来年3月までに「ステーブルコイン」と呼ばれるデジタル地域通貨を1コイン1円で発行する。石川県内で利用でき、キャッシュレス決済の普及に努める。

© 株式会社北國新聞社