事故死者、過去最少の63人 秋の交通安全、高齢者が半数超

 秋の全国交通安全運動期間(9月21~30日)に交通事故で死亡したのは、前年同期より20人(24.1%)少ない63人だったことが2日、警察庁のまとめ(速報値)で分かった。期間中の死者数としては、統計が残る1954年以降で2021年と並ぶ最少だった。自転車乗用中が同4人(33.3%)増の16人と死者の状態別で唯一増加し、うち12人はヘルメットをかぶっていなかった。

 死者の年齢別では、65歳以上が前年同期から17人(34.0%)減って33人だったものの、全体の半数超を占めた。15歳以下は1人だった。状態別では自動車乗車中が20人(37.5%減)で最も多く、歩行中17人(34.6%減)、自転車乗用中と続いた。

 都道府県別では北海道、栃木、千葉、東京、愛知が4人で最多、埼玉、岐阜、大阪、広島、福岡が3人など。山形など15県はゼロだった。

 発生した交通事故は8428件で、前年同期比40件(0.5%)減、負傷者は9899人で同137人(1.4%)減だった。飲酒運転による事故は37件で、うち2件が死亡事故になった。

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