坑道で新種のヨコエビ発見 福井市自然史博物館

福井市の足羽山にある坑道内の水たまりで発見され「アスワメクラヨコエビ」と名付けられたヨコエビ(福井市自然史博物館提供)

 福井市自然史博物館などは2日までに、福井市の足羽山の坑道内の水たまりで新種のヨコエビを発見し「アスワメクラヨコエビ」と名付けたと発表した。足羽山で見つかった新種の生き物は、昨年発表した新種のヤスデに続き5種目。

 体長は4~9ミリほどで、暗所に生息するため目は退化し、半透明の白色をしている。動物のふんや虫の死骸などを餌にしていると考えられ、足羽山麓の湧水でも確認された。

 メクラヨコエビは、東アジアを中心に分布。地下水のある場所に生息し、体を横に向けて移動するのが特徴だ。今回のメクラヨコエビは、世界で42種目となった。

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