アリソン「僕たちはまるで囚人」。トッテナム戦の誤審や判定に不満を示す

写真:判定に抗議もできない現状を「囚人」という言葉を使って表現したアリソン

リヴァプールのブラジル代表GKアリソンが、9月30日に行われたプレミアリーグ第7節トッテナム戦での誤審について言及した。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。

この試合では34分、リヴァプールのルイス・ディアスがモハメド・サラーのスルーパスに抜け出してゴールを決めたが、オフサイドの判定で取り消しとなった。しかし試合後、この場面ではルイス・ディアスが実際はオンサイドだったためゴールが認められるべきだったものの、主審がゴールを認めていたとVARが勘違いしたために介入しなかったという人為的ミスが発覚。審判協会が誤審を認めてリヴァプール側に謝罪する事態となった。

この件について、アリソンは「僕たちはチーム内でこの件に対応していく」としつつ、次のように苦言を呈した。

「このようなことが起きなくなることを願っている。僕は常々、VARはこういう不公平な状況をなくすために有効なものだと言ってきた。だけど信じられないことに、これほどシンプルで客観的なものによってミスが起こり続けている。是正するための技術はあるはずだ。FIFAがワールドカップで使った技術(半自動オフサイドテクノロジー)をなぜ使わないのか」

また、この試合では26分にカーティス・ジョーンズがレッドカードで、69分にはディオゴ・ジョッタが立て続けのイエローカードで退場処分を受けたが、アリソンはこの件についても不満を示した。

「後半はプレーに集中しようと試みたが、残念なことに再び退場者が出てしまった。この試合はレフェリングに関する話題が多かった。このような試合は非常にフラストレーションが溜まる」

そして、判定に不満を述べることで自分たちの立場が悪くなる現状についてはこのように表現した。

「僕の立場は明確だ。ジャッジについて話すのは好きではないし、実際に話すことも許されない。僕たちはまるで囚人のようだ。口を開いてしまうと、四方八方から罰を受けることになる」

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