犯罪被害の相談、一元的に電話で受け付け 兵庫県の総合相談窓口が始動

プレートを掲示する井関勇司ひょうご被害者支援センター理事長(左)と斎藤元彦知事=神戸市中央区下山手通5

 犯罪被害者らの不安や悩みの相談を一元的に受け付け、適切な支援につなげる「兵庫県犯罪被害者等総合相談窓口」が2日、神戸市中央区下山手通5、県印刷会館2階に開設された。平日午前9時~午後5時、専門のスタッフが電話で対応する。

 県が4月に施行した被害者支援の条例に基づいて開設。運営は公益社団法人「ひょうご被害者支援センター」に委託する。

 窓口には同センターの専門相談員1~2人が常駐。犯罪被害に遭った人やその家族、遺族らから、まずは電話で相談を受ける。「話を聞いてほしい」「どんな支援があるか知りたい」などの内容に応じ、カウンセリングや裁判傍聴などの同行支援、訴訟に関する相談、福祉サービスなどについて関係機関につなぐ。ゆくゆくは対面での相談にも応じたいという。

 開設式で、斎藤元彦知事と同センターの井関勇司理事長が、窓口の入り口にプレートを掲示した。井関理事長は「いつでもどこでも誰でも変わりない支援を受けられるよう、県と連携してワンストップの窓口を充実させたい」と話した。

 同窓口TEL078.360.0783(ゼロナヤミ) (金 慶順)

© 株式会社神戸新聞社