「神話に終止符」「事実上解体」 ジャニーズ、海外メディアが速報

ジャニーズ事務所の性加害問題で、記者会見する(左から)山田将之弁護士、井ノ原快彦氏、東山紀之社長ら=2日午後、東京都内のホテル

 ジャニーズ事務所が2日、ジャニー喜多川元社長による性加害問題で、社名を変更し、被害者への補償を終えた後に廃業すると発表したことを海外メディアも速報した。台湾メディアは「61年間にわたる日本の神話に終止符」と報道。韓国メディアは「事実上解体へ」と伝えた。

 ジャニーズ人気が高い台湾。東森テレビ系のネットメディアは、被害者救済委員会に478人から相談が寄せられたことを「喜多川の魔の爪は478人に」と報じた。

 日本のドラマを紹介するフェイスブックのアカウントには新社名「SMILE―UP.(スマイルアップ)」について「笑えと言われても、笑えない」との書き込みも。会見を受け、年末の紅白歌合戦に所属タレントが出場できるようになったのではないかと期待する声もあった。

 韓国の朝鮮日報は「設立以来、日本最大の芸能事務所として君臨した」と指摘。一方、性加害疑惑が1960年代から提起されていたにもかかわらず、英BBC放送が報じるまで、日本では大きな問題になっていなかったと強調した。(台北、ソウル共同)

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