広島・三次市の観光名所として26年間、親しまれてきた君田温泉の宿泊施設「森の泉」が1日、最後の営業を終えて、閉館しました。
森の泉を運営する第3セクター「君田トエンティワン」は、経営難を理由にことし8月、解散を決めました。
森の泉は、1日が最後の営業となり、常連客らが次々に訪れ、閉館を惜しんでいました。
入館者たち
「さびしいねえ。いつも寄らせてもらいよった。いろいろ思い出はあるね、ここで宴会させてもらったりね」
「小さい頃から来ていまして、いい温泉なのでさびしいですが、本当にお疲れさまでしたって気持ちです」
「スタッフ全員がみんな優しいんです。温もりでもういっぱいになります」
君田トエンティワン 反田博美 社長
「ありがとうございました。お世話になりました」
閉館セレモニーでは、君田トエンティワンの役員らが並び、来館者を見送りました。
森の泉は、1997年のオープン以来、根強い人気が続きましたが、近年は利用客が減少し、維持管理費の負担などから6期連続の赤字となっていました。
君田トエンティワン 反田博美 社長
「都市と農村を、温泉を核にして結ぶということで君田町の活性化に活用され、大きな成果をみなさんのご支援のおかげで果たしてまいりました」
森の泉について三次市では、来年4月以降の再開を目標に掲げていて、指定管理や売却などの運営形態から検討するとしています。
また、隣接する「はらみちを美術館」などは、三次市が直営で営業を続けるということです。