継承した地域FM「みんなのあま咲き放送局」放送開始 漫才コンビ矢野・兵動の矢野さん「広がるよう応援」

みんなのあま咲き放送局の放送開始を祝ってゲスト出演した矢野勝也さん(左から2人目)=尼崎市塚口町1

 今年3月に閉局したコミュニティーFM「エフエムあまがさき」の放送免許を承継した一般社団法人「みんなのあま咲き放送局」(82.0メガヘルツ)が2日、放送を開始した。初日には兵庫県の斎藤元彦知事や松本真尼崎市長のほか、尼崎ゆかりの豪華ゲストらが続々と出演し、新たな船出を祝った。(広畑千春)

 エフエムあまがさきは1996年、阪神・淡路大震災を機に開局。市文化振興財団が運営を引き継いだが、市の業務委託費打ち切りに伴い閉局した。承継を目指すパーソナリティーや市民らが同法人を設立。クラウドファンディング(CF)などで資金を募り、今年8月に総務省から許可が下りた。

 午前9時、阪急塚口駅近くの新スタジオから第一声を届けた。阪神地域の地域エフエム関係者や、尼僧で落語家の露の団姫さん、元阪神タイガースの的場寛一さんら尼崎市出身・在住のゲストが登場した。午後4時からは「ガサキのパイセン(尼崎の先輩)」のネタで知られ、CFにも協力した漫才コンビ「矢野・兵動」の矢野勝也さん(53)が「一度は消えかけた灯がこうしてつながった。今後も守り続け、広がるように応援したい」と盛り上げた。

 生放送は平日午前9時~午後7時。正午~午後1時の「あつまれ!あまびとたち!」には市民パーソナリティーが出演する。運営を支援するサポーターも引き続き募集する。

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