VRで動物実習代替、島根大 コスト削減、愛護観点も

CGで再現されたマウス(アバンテック株式会社、島根大提供)

 島根大は2日、医学部などで実際の動物を使用していた実習に代わり、仮想現実(VR)で薬の効果などを確認できる学習システムを開発したと発表した。動物の購入・管理費用を抑えられると同時に、動物愛護の観点でも課題解決につながるとしている。

 昨年3月から大阪市のシステム会社「アバンテック」と共同開発を進め、医学部の和田孝一郎教授が監修した。ゴーグルを装着し、VR上でコントローラーを使ってマウスに薬物を投与。どのような反応があるかなどを繰り返し学べる。

 島根県出雲市で記者会見した和田教授によると、学生にとって実際に動物を使うと映像でも刺激が強いため、CGを利用して工夫した。

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