70歳の男性の遺体の一部が複数の場所から見つかった事件で、警察は殺人も視野に捜査本部を設置しました。
広島市の住宅で、知り合いの男性の遺体を刃物などで切断し、埋めたり海に遺棄したとして、警察は1日夜、31歳の男を逮捕しました。
「死体損壊」と「死体遺棄」の疑いで逮捕されたのは、広島市佐伯区のパート従業員、渡部大地容疑者(31)です。
警察によると渡部容疑者は2021年10月、佐伯区内の住宅で、知り合いで警備員の植木秀俊さん(当時70)の遺体を刃物などで切断。一部を住宅の敷地に埋め、一部を海に捨てた疑いです。
渡部容疑者は親族が住む住宅で遺体を切断するなどしたとみられますが、当時親族は不在だったということです。
■渡部容疑者を知る人
「おとなしそうな感じだった。2人暮らしだったんじゃないかと。おばあちゃんのところに孫が転がり込んだような感じだなと思ってみていた。」
捜査関係者によると、渡部容疑者はこの住宅を頻繁に訪問していました。
植木さんも、数年前から出入りしており、2人は、この住宅で知り合ったと見られます。
一方、植木さんは2021年10月から行方が分からなくなり、家族が行方不明届けを出していました。
■植木さんを知る人
「優しそうな感じはした」
Qいつから見なくなった?
「2、3年前。今は空き家だと思う」
これまでに、山口県や広島市内の海岸で、右足の一部や、両腕がない上半身などが見つかっていました。警察は、DNA鑑定などして、この遺体が植木さんと確認。交友関係を捜査する過程で、渡部容疑者の関与が浮上したとしています。
警察は9月29日から渡部容疑者への事情聴取を始め、容疑を認めていると言うことです。
事件当日、2人に何らかのトラブルがあったとみて、今後殺人容疑も視野に捜査します。
【2023年10月2日放送】