縁側で静謐なひととき 大田原・雲巌寺本堂、カフェに

雲巌寺のぬれ縁で紅茶を楽しむ家族連れ

 【大田原】須賀川地区の名刹(めいさつ)、雲巌寺で30日と1日の両日、縁側カフェ「憩時(いこいどき)」が開かれた。訪れた人たちは山深い寺の静けさの中、和紅茶を味わい、穏やかでくつろいだ時間を過ごした。

 憩時は、住民が地区の活性化を図る「やみぞあづまっぺ協議会」が主催した。

 多くの人がカフェとなった方丈(本堂)のぬれ縁で、協議会が生産する和紅茶「雲巌の静謐(せいひつ)」、地元産のトウガラシ紅茶などを楽しんだ。

 狭原(せばはら)、公務員二戸佳与子(にとかよこ)さん(36)は長男の小学3年泰佑(たいすけ)君(8)らと5人で訪れた。方丈が開放される機会は限られており「ここからの景色は初めて。いいですね。雲巌寺は近寄りがたいと思っていたが、身近に感じられた」と語った。

 協議会副会長の屋代(やしろ)ゆき子(こ)さん(68)は「人が多過ぎず、くつろいでもらえたと思う。よかったです」と話した。

方丈のぬれ縁で和紅茶を味わい、くつろぐ人たち

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