中秋節セミナー、原丈人氏が講演

9月27日、香港貿易発展局と日本香港協会の共催で中秋節セミナーが開かれ、原丈人・香港中文大学教授(生化学博士)が「国際ビジネスセンターとしての香港の過去・現在・未来」と題して講演した。原教授は、株主資本主義が世界の衰退を招いたとして、香港の将来は金融で利益をあげるよりも、世界最高水準の科学技術産業を次々と立ち上げ、分厚い中間層を作ることが重要だと主張した。そして、香港には香港大・中文大・理工大・科技大・城市大と世界最高水準の知性が集中している強みを生かし、バイオテクノロジーやライフサイエンス部門に積極的に投資していく考えを述べた。

続いてパネルディスカッションも開かれ、中野嘉子・東京理科大学教授を進行役に、松井泰樹HSBC副会長、物流大手の姚明ケリー・ロジスティクス・ジャパン社長、コグ・スマート社長室の中村匠汰氏(医師)が、香港の強み・魅力・将来について語り合った。セミナーは会場如水会館とネット中継のハイブリッド方式で開催され、のべ三百人以上が参加し、国際都市香港への高い関心をうかがわせた。(和仁廉夫)

原丈人・香港中文大学教授

姚明ケリー・ロジスティクス・ジャパン社長

中野嘉子・東京理科大学教授

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