【ワシントン共同】世界銀行は2日、中国の2024年の経済成長率を4.4%とする予測を発表した。4月時点から0.4ポイント引き下げた。不動産部門の不振や、企業や地方政府の負債の増加などに懸念を示した。
世銀は月内に開く国際通貨基金(IMF)と世銀の年次総会を前に、東アジア・太平洋地域の途上国に関する経済見通しを更新。中国経済の減速は世界経済全体にも影響するため、総会や併せて開くG20財務相・中央銀行総裁会議でも取り上げられそうだ。
新たな予測では、23年の成長率は5.1%で据え置いた。中国の成長率が1ポイント下がると、地域全体で0.3ポイントの低下につながるとした。