“新進気鋭”20歳DFのSNSに大量の人種差別コメント…所属クラブのトッテナム「特定して可能な限りの措置を」

写真:人種差別被害に遭ったトッテナムのウドジェ

トッテナムが、同クラブに所属しているU-21イタリア代表DFデスティニー・ウドジェに対するSNS上での人種差別発言について、クラブ公式X(旧ツイッター)上で声明を発表した。

現在20歳のウドジェは、イタリア・ヴェローナの出身。両親はともにナイジェリア人だが、代表チームは自身の出身地であるイタリアを選択している。

2022年にウディネーゼからトッテナムに5年契約で加入したウドジェ(昨季はウディネーゼにローンで残留)。今季から正式にトッテナムの一員としてプレーしている。今季はここまでプレミアリーグ全試合にスタメン出場。左サイドバックのレギュラーとなっており、アンジェ・ポステコグルー監督の評価の高さがうかがえる。

現地時間9月30日に行われた第7節・リヴァプール戦後(〇 2-1)、ウドジェは自身のインスタグラムに勝利を喜ぶ気持ちを投稿。しかし、リヴァプールに所属するコロンビア代表FWルイス・ディアスが挙げた得点が誤審でオフサイドとされて取り消しとなったことや、試合自体が荒れ模様だったこと(リヴァプールの2選手が退場)もあってか、ウドジェの投稿には攻撃的なコメントが多数寄せられ、なかには人種差別的なメッセージも多数含まれていた。

トッテナムは、クラブ公式X上で次のような声明を発表している。

「私たちは土曜日のリヴァプールとの試合後、ソーシャルメディア上でデスティニー・ウドジェに向けられた人種差別的なメッセージにうんざりしている」

「プレミアリーグと協力し、特定できた個人に対して可能な限り措置を講じる」

「デスティニー、私たちはあなたのことを支持する」

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