平均試合時間は24分短縮 観客動員数は6年ぶりに7000万人を突破

日本時間10月3日、MLB機構は2023年レギュラーシーズンの平均試合時間と観客動員数を発表した。ファンの要望に応えて今季から「試合のペースを速めること」と「フィールド上でのアクションを増やすこと」を目的としてピッチクロック導入、ベースサイズ拡大、守備シフト制限といった新ルールが採用されたが、9イニングの平均試合時間は2時間40分を下回り、直近の約40年間で最速に。また、観客動員数は大幅に増加し、2017年以来6年ぶりに7000万人の大台を突破した。

9イニングの平均試合時間は2時間39分49秒となり、昨季と比較して24分短縮された。2021年と比較すると30分以上短縮されていることになる。また、平均試合時間が3時間を下回ったのは2015年以来8年ぶりのことであり、今季より平均試合時間が短かったのは1984年(2時間35分)が最後である。3時間半以上の試合(9イニング)は、2021年に史上最多の390試合もあったのに対し、今季はわずか9試合だけだった。

各種の新ルールの影響もあり、フィールド上でのアクションも増加。昨季と比較すると、1試合あたりの得点は8.6から9.2、1試合あたりの盗塁企図数は1.4から1.8、1試合あたりの盗塁成功数は1.0から1.4へ増加し、盗塁成功率も75.4%から80.2%にアップして歴代最高を記録した。

観客動員数は7074万7365人で、昨季から600万人以上も増加。前年比で9.6%増となり、現行の30球団制となった1998年以降、最大の伸び率をマークした。観客動員数が7000万人を超えたのは、2017年(7267万8797人)以来6年ぶりのことである。

球団別の観客動員数を見ると、史上最多タイとなる17球団が250万人を突破。ドジャース、パドレス、ヤンキース、カージナルス、ブレーブス、フィリーズ、アストロズ、ブルージェイズは300万人を超えており、8球団が300万人を突破したのは10年ぶりのことだった。

全球団と対戦する新スケジュールなど、他の要素の影響もあったと思われるが、30球団中26球団が前年から観客動員数アップを記録するなど、野球人気回復を目的としたMLBの試みは一定の成果を上げたと言えそうだ。

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