北山杉の木漏れ日と劇の共演、オカルトコメディーやダンス、京都・京北で楽しんで

演劇や音楽の舞台となる杉木立(京都市右京区京北細野町・芦見谷芸術の森)

 北山杉の木立の中で演劇やダンス、音楽を繰り広げる恒例の「芦見谷芸術の森フェスティバル」が10月15日、京都市右京区京北細野町で開かれる。10団体が前衛的なダンスや演劇から伝統の丹波音頭までを上演する。実行委員会は、木漏れ日やせせらぎなど「自然の営みとの共演を楽しんで」と呼びかけている。

 舞台芸術と自然の調和や地域内外の交流など多様な出会いをつくろうと、7年前から舞台やキャンプ場を備えた同芸術の森を管理する劇団主宰の須川弥香さん(55)らによる実行委が主催している。常設のステージに加え、木立を舞台に見立てた一角で行う。

 京都からは若手劇団「ドキドキぼーいず」のオカルトコメディーや、国際的に活躍するグループ「モノクローム・サーカス」のコンテンポラリーダンスが披露される。守護霊の井戸端会議を描いた朗読劇、小説の世界観を身体表現とギター演奏で表現するユニットなども全国から集まる。

 日差しや風向きが刻々と変化する会場で、須川さんは「自然による揺らぎを味方に付けたい。気軽に訪れ、見る機会の少ない舞台芸術に親しんでもらいたい」と語る。

 午前10時半~午後6時。一般2千円、学生千円、中学生以下無料。要予約で、詳細やチケットは公式サイトへ。

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