今夏のマーケットでセルティックからトッテナム・ホットスパーに移ったアンジェ・ポステコグルー監督。
横浜F・マリノスでも指揮をとったオーストラリア人監督の下、トッテナムは開幕から5勝2分けと好調なパフォーマンスを見せている。
今回は『Planet Football』から「すでにアンジュ・ポステコグルー監督が復活させたトッテナムの5名」をお送りする。
リシャルリソン
昨季エヴァートンからトッテナム・ホットスパーにやってきたブラジル代表ストライカー。1年間悪夢のようなシーズンを過ごしたものの、今季はシェフィールド・ユナイテッド戦で初ゴールを決めて復活の兆しを見せている。
アンジュ・ポステコグルー監督も「彼は人生のある部分で苦労しているが、サッカーは彼がコントロールできる分野の1つであり、毎日トレーニングに熱心に取り組んでいて、その成果を実感しているところだ」と話しており、いいプレーをすることで徐々にサッカーへの集中力を高めているという。
イヴ・ビスマ
昨年の夏にブライトンから2500万ポンドの額で加入したビスマ。彼には大きなことが期待されていたが、アントニオ・コンテ監督の下では苦労してしまい、3-4-2-1のシステムにはあまりフィットしなかった。
忘れられていた彼であるがポステコグルー監督の下で再び活躍を見せており、好調なスタートを切ったチームでほぼ全ての時間プレーしている。今では2500万ポンドという額がバーゲンであったかのようだ。
パペ・サール
昨シーズンのプレミアリーグでわずか2回しか先発出場しなかったパペ・サール。他の4クラブから獲得のオファーがあったと伝えられるが、トッテナムは今季の活躍を見越してすべてを断ったという。
そして21歳のセネガル代表選手はアンジュ・ポステコグルー監督の下で最高のパフォーマンスを見せ、信頼に応えた。中盤の主力であり続けている彼はエネルギッシュで賢いプレーを見せており、その「走りの量」が指揮官の感銘を引き出しているようだ。
クリスティアン・ロメロ
アタランタやアルゼンチン代表でのクリスティアン・ロメロを見ていた方ならば、彼のクオリティを疑うものはいないだろう。ワールドカップでも優勝に貢献した選手だ。ただ昨季は軽率なプレーも目立ち、なぜトッテナムではこうなのかと批判された。
しかしアンジュ・ポステコグルー監督の下では今のところ静かに輝きを放っている。ハイラインの攻撃サッカーと言うアプローチが彼に合致するかどうかは不安視されたものの、彼は非常に堅調なプレーをしている。
ペドロ・ポロ
1月のマーケットで獲得されたペドロ・ポロ。チームが弱り始めていた時期の加入だったこともあり、物事は全く上手く行っていなかった。まるで道に迷って守備に不安を抱えているようだった。
アンジュ・ポステコグルー監督は開幕戦こそエメルソンを選択したが、その後はすべてペドロ・ポロを起用している。ときに不安定なところもあるものの、攻撃的なスタイルは現在の戦術にも合致している。