日本代表DF菅原由勢が所属するAZアルクマールとキットサプライヤーのNikeは2日、2023-24シーズンの特別ユニフォーム『Victorie Shirt（ヴィクトリーシャツ）』を発表した。
このユニフォームは今から450年前となる1573年のオランダとスペインの戦い『アルクマール包囲戦』での、オランダ側の戦勝記念モデル。壮大な歴史をデザインしたものだ。
AZ Alkmaar 2023-24 Nike Victorie Shirt
AZアルクマール 2023-24 Nike 特別ユニフォーム ヴィクトリーシャツ
『アルクマール包囲戦』の勝利から450周年を祝う特別ユニフォーム。パープルを基調とし、前面には戦闘場面が印象的なグラフィックをデザインするコレクション性の高い一着となっている。
このスペシャルエディションは2日に450着限定で販売されたが、ちょっとしたトラブルもあったようだ。
『アルクマール包囲戦』とは「八十年戦争（オランダ独立戦争）」の一部分で、アルクマールを救った戦い。ネーデルラント（現在のオランダ、ベルギー、ルクセンブルクと呼ばれる地域）がスペインの植民地だった時代の出来事だ。
1573年8月21日、反乱を起こした抵抗勢力を封じ込めるためにスペインは都市アルクマールを包囲する。しかしネーデルラントは降伏せずに反撃し、同年10月8日にスペインを撃退。圧倒的不利な状況の戦いをネーデルラントが勝利した。
現在でも毎年10月8日に盛大な戦勝記念の行事が開催されているが、それに合わせる形で今回のユニフォームが登場となった。
ユニフォーム発表の際にクラブは一本のショートムービーを公開。そこにはアムステルダム美術館に収蔵されている『アルクマール包囲戦』を描いた一枚の絵画が登場する。
その絵画のメイン部分とでもいうべき戦闘シーンが、今回のユニフォームにそのままデザインされている。
クラブ公式オンラインストアにて450着限定で発売となったこのユニフォームだが、販売を開始するとウェブサイトへのアクセス集中によりサーバーがダウン。オンラインストアどころかクラブ公式サイト自体が表示されない事態となってしまった。
数時間後に復旧するも商品は既に完売に。クラブのSNSには注文するチャンスすら与えられなかったファンの嘆きと愚痴で溢れている。
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ウェブサイト復旧後にクラブではこのようなバナーを掲載。壮大な歴史を感じるこのユニフォームの購入は残念ながら不可能だ。
なお、このユニフォームは戦勝記念日の10月8日に行われるアヤックスとの「北オランダ・ダービー」で選手が着用するが、その選手実着ユニフォームはチャリティオークションに出品されるとのこと。
もしかしたら菅原由勢が着用したユニフォームを買えるかもしれない。
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