大阪自民を立て直す!自民党・柳本顕衆院議員が語る道筋と展望とは?本質的な課題はどこに?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年9月30日に公開された動画ではゲストに自民党衆院議員の柳本顕氏をお招きし、大阪自民の課題と立て直しの展望について語っていただきました。

支部長入れ替えは効果があった?大阪自民の本質的な課題とは?

【このトピックのポイント】
・衆院選小選挙区の支部長公募は立て直しの第一歩としてはいまいちだった
・大阪自民の立て直しに必要なのは決めたことを団結して取り組む統一感
・立て直しは2回の統一地方選挙を経た8年後が目標。

柳本氏のプロフィールは以下の通りです。

大阪市議だった父・柳本豊氏の逝去をきっかけに25歳で政治の道に進んだ柳本氏。当時のことについて「25歳だから踏ん切りがついた」と振り返りました。

2021年に衆院選で初当選、2022年からは政務官に就任しています。議会では質問する側から答弁する側になり、新たなやりがいを感じているとのことです。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして柳本氏に回答していただきました。

大阪自民 立て直しの道筋は?

自民党本部は大阪府連立て直しのため、候補擁立を予定している15の小選挙区のうち10小選挙区で支部長の公募に踏み切りました。

柳本氏はこの背景として、2021年の衆院選と今年の統一地方選挙での大敗を挙げ「自民党大阪府連だけで大阪の立て直しをするのは難しいと感じた」とコメント。党本部に助けを求めたことを明らかにしました。

その上で、茂木敏充幹事長を本部長とする自民党大阪刷新本部が設置されたことについては「非常にありがたいこと」とコメントしました。

ただ、結果として公募に応じた前支部長5名は再任することになり、「刷新と言われるような支部長の動向ではなかった」と柳本氏。「立て直しの第一歩としては期待したものではないという印象」と続けました。

ここでMC鈴木邦和は「支部長が大阪自民の本質的な課題ではないのでは」と提起。大阪自民立て直しの一番の課題について問うと、柳本氏は決定事項に対して一致団結する統一感が欠如していることだと指摘します。

例えば大阪自民では、維新のように党のイメージカラーを統一することもままならないとのこと。色はあくまで例ですが、同様のことが各所で起きているのが大阪自民の現状です。

柳本氏は「トップダウンで決めたことをみんなで統一的に、やることはやるというガバナンスをきかせることが、自民党立て直しの第一歩として必要」とコメントしました。

ベテランが多いだけにそれぞれの地域への思いを発信しており、維新の「身を切る改革」のような共通のテーマがないのも統一感の欠如につながっているのかもしれません。

大阪自民と言えば、先日行われた東大阪市長選挙では自公の支援を受けていた現職の野田義和市長が、突如大阪維新からの立候補を表明し当選したことが注目を集めました。

今回の野田氏の動きについて、柳本氏は「率直にはつらいところではある」としつつ、「首長選挙に関しては政党にこだわるべきではない」とも語っています。

二元代表制のもとでは、首長は多くの声を聞くべきであり無所属で立候補すべきと柳本氏。

今回の野田氏の決断は「幅広くいろんな意見を受け入れて、安定した東大阪市を作り上げるにあたって最終的に維新公認という形にならざるを得なかった」と受け止めているとのことです。

実際に野田氏が打ち出した政策は維新らしさを感じるものがある一方、これまで自公推薦の市長として実績を積み上げてきた政策も訴えており、野田氏はどちらの意見も聞いて市政運営をしていくのでは、とコメント。

「党派を超えた地方政治の運営のあり方として引き続き期待してきたい」と続けました。

大阪自民の立て直しにかかる時間について問うと、柳本氏は8年を1つの目安として提示。まず、4年後の統一地方選挙で議席回復を目指し、8年後の首長選挙がポイントになるとのことです。

時事ネタにヒトコト!

大阪万博の準備「正念場を迎えている」

大阪万博の準備の遅れが指摘されています。柳本氏も現場の遅れは明らかとし、今年中に方向性を固めて来年1年で準備に向けてフル稼働できるようにしなければ、不完全な状態で開幕を迎える可能性があるとコメントしました。

過去にもそのような万博がなかったわけではありませんが、開催する側としてはできる限り間に合わせたいところです。

ここでMC鈴木は東京オリンピックで数々の不正が発覚した点に言及します。その対策や思いについて問うと、柳本氏は適正な運営を意識しているからこそ遅れが発生している部分もあるのでは、と指摘。

「あってはならないという前提で協会などは運営に当たっているものと認識しております」とコメントしました。

経済対策骨子案 半導体国内生産支援など盛り込まれる

岸田首相が10月の取りまとめを表明した経済対策の骨子案が判明しました。

柳本氏は、経済安全保障などの観点から半導体を自国で確保できる状況を作ることは非常に重要とコメント。

電気・都市ガス料金やガソリン価格の負担軽減にも言及し、「これらの取り組みが国土を強くすることにもなると思いますし、国民生活の未来に向けての安定にもつながると思います」と評価しました。

動画本編はこちら!

大阪自民の課題はどこに?立て直しの道筋は?

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