ジャニーズ性加害問題 子どもたちにどう伝える?「このおじいさんは何をしたの?」と聞かれ…戸惑いが

10月2日のジャニーズ事務所の会見では、怒号が飛び交う事態になり、井ノ原快彦さんが、「落ち着きましょう。子どもたちも見ています」などと発言しましたが…そもそも、この騒ぎを子どもたちにはどう説明すればいいのでしょうか?

(ジャニーズアイランド・井ノ原快彦社長)
「落ち着きましょう。こういう会見の場は全国に生放送されていて、小さな子どもたちに僕は見せたくない。できる限りルールを守りながら、ルールを守る大人たちの姿を見せましょう」

一連のジャニーズ問題に関しての対応や方針について説明が行われた2日の会見場。報道陣には会見前に「質問は各社1問まで」と伝えられていました。
しかし、質疑応答でなかなか指名されないことなどに憤りをあらわにした記者らに「子どもたちも見ているから」と、元V6の井ノ原さんが落ち着いてほしいと呼びかけたものでした。

そもそも今回の性加害の問題。

子どもたちに何が起きているのか説明を求められたら、どう伝えるべきなのでしょうか?街の人に伺いました。

(6か月・4歳・9歳の母親・40代)
「なかなか説明…そういうことに関して表現が難しいなと思うので、なるべく子どもの前で(今回の)ニュースを避けて見ないように(自分は)ネットのニュースで見るようにしている」

(8歳の母親・30代)
「(子どもに)伝えられないです。会見のテレビが出てきたら(画面を)見せないようにしている」

(13歳・18歳の母親・40代)
「子どもも聞きにくいし、こっちも伝えづらい。難しいですね…」

子どもへの伝え方が難しく、あえてテレビを見せないようにするという意見が。

では、実際に子どもたちに今回の事件の内容について聞かれた時、どう答えたのかを伺ったところ…

(8歳の母親・30代)
「『このおじいさんは何をしたの?』と聞かれて、うまく答えられなくて、『ちょっといけないことしたんだよ』などしか言えなかった」

(6歳と8歳の母親・30代)
「センシティブな話なので『悪いことしたんだよ』とぼかす感じでしか言えなかった」

子どもの年齢や成長に応じて、どう伝えてあげるべきなのか?

みなさん悩ましいと口をそろえます。

また、息子のいる母親たちは今回のニュースを受けて、息子も被害者になりうる可能性があると改めて感じたと言います。

(6か月・4歳・9歳の母親・40代)
「(息子が)被害者になるとは考えたことはなく、今回の事件を機に伝えなくては」

(13歳と18歳の母親・40代)
「(これまで)加害者にならないかだけ心配していた。加害者にも被害者にもなり得ることを親として、本当は(危険性を)伝えるべきだと思う」

とまどう母親たち。あらためて問題の根深さが浮き彫りとなりました。

© CBCテレビ