イブラヒモビッチ、苦戦するテン・ハグ・ユナイテッドの現状に喝 「勝たなければならないし、プレーする全てのタイトルを獲得しなければ」

[写真:Getty Images]

元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ氏がエリク・テン・ハグ監督率いる古巣のマンチェスター・ユナイテッドについて語った。イギリス『ミラー』が伝えている。

テン・ハグ体制1年目の昨シーズンはプレミアリーグ3位、EFLカップ(カラバオカップ)優勝、FAカップ準優勝と及第点以上の成績を収めたユナイテッド。しかし、2年目の今シーズンはリーグ開幕から7戦4敗と苦戦。最終ラインを中心に多くのケガ人が出ているという不運もあり、プレミアリーグ創設以降ではクラブ史上最悪のスタートとなっている。

ユナイテッド時代にヨーロッパリーグ(EL)やEFLカップでの優勝を経験したイブラヒモビッチ氏は、イギリス『TalkTV』で古巣の現状についてコメント。テン・ハグ監督と同様にアヤックスにも在籍していた過去があることから、それぞれのチームの選手の特徴について語り、テン・ハグ監督が何に苦しんでいるかを推測した。

「彼(テン・ハグ監督)のようにアヤックスからユナイテッドへ来れば大きな違いを感じる。私は両方のクラブにいたことがあるが、それぞれに異なる種類の規律がある。アヤックスは才能溢れるクラブだ。彼らは最高の才能を持った選手たちを抱えている。でもビッグスターはいない」

「この監督の経験はどうだ? ユナイテッドに来る若いタレントはメンタリティが違う。あそこの選手たちはビッグスターであるはずだ。同じように扱えるとは思えない」

また、ユナイテッドが長きにわたって常勝軍団だったことを理由に、テン・ハグ監督に残されている猶予は少ないという考えも明かした。

「監督にどれだけの時間を与えるのか? それはオーナー陣が何を望んでいるかによって異なるが、ファンの声に耳を傾けるのであればそれほど時間は多くない。なぜならファンは勝ちたいからだ。それに私は彼らの気持ちを理解できる。彼らは勝ちに慣れているし、まだ勝ちたいと思っている」

「ユナイテッドは勝たなければならないし、プレーする全てのタイトルを獲得しなければならない。今はお隣のマンチェスター・シティに支配されていて、全く異なる状況だ。誰にでも要求を満たす責任がある」

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