北上で凱旋公演、感謝届ける 劇団わらび座俳優・佐藤千明さん

古里での凱旋公演で「成長した姿を見せ、感謝を伝えたい」と話す佐藤千明さん

 劇団わらび座(秋田県仙北市、今村晋介代表理事)のミュージカル「いつだって青空 ブルマー先生の夢」(日本劇団協議会など主催)は10日、北上市さくら通りのさくらホールで開かれる。同市口内町出身の俳優佐藤千明さん(29)にとって一般公演では初の地元凱旋(がいせん)。「役者になる夢をかなえ、舞台で力強く生きている姿を伝えたい」と来場を呼びかける。

 「日本女子体育の母」と呼ばれ、体操服のブルマーを日本に導入した秋田市出身の井口(いのくち)阿(あ)くりの物語。女性がスポーツに打ち込むことへの理解がなかった明治時代、選手の五輪出場を夢見て女性体育教師の育成に奮闘した姿を表現する。

 今回の舞台は、佐藤さんにとって古里の人々に成長した姿を披露する機会となる。「舞台では伝えたい思いが真っすぐに届く。自分を育ててくれた北上の皆さんに感謝の思いを伝えたい」と意気込む。

 午後6時半開演(同6時開場)。全席指定のチケットは一般4千円、大学生以下2千円(当日券は各500円増)。同ホールやわらび座オンラインチケットなどで販売している。問い合わせはわらび座公演事業部(0187.44.3332)へ。 

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