経営難の地方鉄道存廃を議論する「再構築協議会」制度の運用スタート/JR西日本が芸備線一部区間で国に設置を要請【岡山市】

経営が苦しい地方鉄道の存廃を議論する「再構築協議会」制度の運用が10月から始まったのに合わせて、JR西日本は10月3日、岡山・広島両県にまたがる芸備線の一部区間について、国に設置を要請しました。この制度で要請が出されたのは今回が初めてです。
芸備線は新見市と広島市とを結ぶおよそ160キロで、今回、協議要請したのは、新見市の備中神代駅と備後庄原駅の間のおよそ70キロの区間です。
JR西日本は「移動ニーズに適した持続可能な交通体系の実現に向け、地域と議論することが必要」とコメントしています。
JR西日本はこれまでも路線の存廃に向けた協議入りを求めていましたが、自治体側は利用促進による存続を訴え、応じていませんでした。
国は今後、沿線自治体に意見を聴いた上で、協議会設置の是非や対象区間について判断します。

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