久保建英がCL初アシスト! ソシエダが敵地でザルツブルク撃破でGS初勝利【CL】

[写真:Getty Images]

チャンピオンズリーグ(CL)のグループD第2節、レッドブル・ザルツブルクvsレアル・ソシエダが3日にシュタディオン・ザルツブルクで行われ、アウェイのソシエダが0-2で勝利した。なお、ソシエダのMF久保建英は63分までプレーした。

インテルとのグループ初戦を1-1のドローで終えたソシエダ。初勝利を目指す第2節では、初戦でベンフィカを2-0で破る番狂わせを起こした首位のザルツブルクとのアウェイゲームに臨んだ。

直近のバスク・ダービーを3-0で完勝し、リーグ3連勝と好調を維持するラ・レアルは、そのアスレティック・ビルバオ戦から先発2人を変更。負傷のティアニーの代役にムニョス、サディクに代えてオヤルサバルを起用。久保は右ウイングでのスタートとなった。

立ち上がりからハイプレスを仕掛け合うアグレッシブな入りとなった中、ラ・レアルのエースがいきなり見せ場を作る。開始2分、相手陣内右サイドでボールを持った久保はDF2枚を相手に果敢な仕掛けを見せると、巧みなキープと内側への運びから逆サイドで浮いたバレネチェアに横パス。バレネチェアはすかさずシュートに持ち込んだが、これはDFの身体を張ったシュートブロックに阻まれた。

それでも、敵地で良い入りを見せたソシエダは2度目のチャンスを先制点に結びつける。7分、相手陣内中央でボールを持ったブライス・メンデスがボックス手前のオヤルサバルの足元へ縦パスを通すと、DF2枚と駆け引きしながらボックス内へ持ち込んだラ・レアルのカピタンは、DFを抜き切らずに力の抜けた絶妙な左足のコントロールシュートをゴール左下隅へ流し込んだ。

オヤルサバルのゴールによってインテル戦に続き早い時間帯の先制に成功したソシエダ。以降しばらくはザルツブルクの反撃に晒されるが、要所を締める守備でフィニッシュまで持ち込ませない。

先制後は攻め切れない場面がやや目立ったアウェイチームだったが、見事なカウンターからまんまと追加点を奪い切る。27分、自陣ボックス付近でのボール奪取からハーフウェイライン手前のブライス・メンデスがDFを背負った久保とのパス交換で一気に背後へ抜け出す。

そのまま相手陣内中央をドリブルで運んでいくと、久保とオヤルサバルをオトリに左への運びで相手を剥がし、DFの股間を抜く左足のシュートをゴール右隅へ突き刺した。

久保のお膳立ても光ったブライス・メンデスの2試合連続ゴールで大きな2点目を手にしたソシエダ。以降は前に出てきた相手をいなしながら、効果的なカウンターでチャンスを作り出していく。ブライス・メンデスやバレネチェアのシュートは3点目には繋がらなかったものの、攻守に相手を圧倒し続けて前半を2点リードで終えた。

迎えた後半、ザルツブルクはハーフタイム明けに3枚替えを敢行。立ち上がりから攻勢を仕掛けると、48分にはボックス内でGKレミロと交錯したシミッチがPKを獲得。だが、オンフィールド・レビューの結果、判定がノーファウルと覆り、1点を返すチャンスを逃した。

PK献上を回避したソシエダだが、後半はハーフタイムにしっかりと修正を施し、球際での勝負でも奮闘するホームチームに苦戦。決定機こそ作らせないものの、なかなか前半のように攻めることができなくなる。これを受け、イマノル監督は63分に久保とバレネチェアの両翼を下げ、チョとカルロス・フェルナンデスを同時投入した。

この交代によってイーブンの展開に戻したアウェイチームは、オヤルサバル、カルロス・フェルナンデスとボックス内で決定機が訪れるが、相手GKの好守などで3点目を奪い切れない。それでも、よりダイレクトな形でゴールを目指すホームチームの攻撃を最後のところでしっかりと撥ね返す。

試合最終盤にはザルツブルクの猛攻に晒されたが、GKレミロの好守など最後まで集中した守備でクリーンシートを達成。この結果、今大会初勝利のソシエダがグループD暫定首位に浮上した。

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