物流業のアペックス民事再生申請 事業は継続

 物流業のアペックス(金沢市)は3日、東京地裁に民事再生手続き開始を申し立て、受理された。事業は継続して再建を目指す。

 同社は2008年ごろから、金融機関の借入で物流センターの建設や冷凍車の購入などで事業を拡大してきた。設備投資に見合った利益が得られず、15年ごろから積極的なM&A(企業の合併・買収)も進めたが資金繰りが悪化し、自力での再建が困難になったという。今後、再生計画案を同地裁に提出する。

 アペックス傘下には、タクシーや貸し切りバス事業の「なるわ交通」(金沢市)や、温浴施設の「和おんの湯」「天然温泉 湯来楽(ゆらら)内灘店」の運営会社が入っている。

 同社は10日、金沢市堀川新町の井門金沢ビルで説明会を開く。

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