ロールケーキや果物も…果物屋さんのスイーツ自販機登場 フルーツのウメダ福井飯塚店に設置

梅田果実店が設置したスイーツ自販機=10月3日、福井県福井市のMEGAドン・キホーテUNY福井店

 果物、果実加工品販売などの梅田果実店(本店福井県福井市中央1丁目、梅田敬男社長)は10月3日、同市飯塚町のMEGAドン・キホーテUNY福井店内のフルーツのウメダ福井飯塚店にスイーツ自販機を設置した。限られた人手で販売機会を増やし、販路拡大につなげる狙い。

 自販機は冷凍、冷蔵、常温の3温度帯に対応。フルーツがふんだんに使われた名物のロールケーキのほか、ゼリーや焼き菓子、アイスバー、季節の果物など、いずれも店頭と同じ商品を購入できる。

 同社店舗の営業時間は午前10時から午後7時までなのに対し、MEGAドンキは午前8時から翌日午前0時までで、この間いつでも自販機で商品を購入できる。梅田社長は「生活様式が多様化し、人口減少も続く中、限られた働き手で少しでも多く商品を手にとってもらうきっかけが必要」として導入を決めた。

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 今後は売れ筋の分析を進めより効率的な販売につなげるほか、新商品も開発する予定。自販機の設置箇所を増やすなどしてノウハウを蓄積し、将来的にはITを駆使した無人販売店の展開も狙う。

 同社は創業95年超で、近年はスイーツの通販事業も展開し、全国にファンがいる。梅田社長は「北陸新幹線で福井を訪れた人にまずは自販機で買ってもらい、通販でリピートしてもらうことも考えていきたい」と話している。

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