男性死亡…転落し全身強打、高さ4.9メートルの場所で作業中 手すりや囲いなし、会社を書類送検 落ちる寸前、男性は10トントラックのタイヤを運んでいた

死亡事故、事業者を書類送検

 川口労働基準監督署は3日、労働安全衛生法違反の疑いで、埼玉県戸田市の貨物自動車運送業「ファーストロジコム」と同社事業部長の男(47)をさいたま地検に書類送検した。

 書類送検容疑は昨年12月24日、同社敷地内の鉄骨平屋の倉庫において、同社社員の当時70代男性が高さ4.9メートルの中2階で10トントラック用のタイヤを運搬していた際、墜落防止措置を講じなかった疑い。

 同労基署によると、男性は作業中に転落し、全身を強く打って死亡した。通常は高さが2メートル以上の場所で作業を行う場合、囲いや手すりなどを設ける必要があったが、同社は怠っていたという。同労基署は認否を明らかにしていない。

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