薄紫の「ダンギク」 対馬に秋の訪れ 10月いっぱい見頃

薄紫色のかれんな花を咲かせたダンギク=対馬市美津島町

 長崎県対馬市内各地で大陸系の多年草「ダンギク」が薄紫色の花を咲かせ、秋の訪れを告げている。見頃は10月いっぱい。
 国内では本県など九州西部に分布するシソ科の植物。9月から10月にかけ、花茎の下から上へと段状に花を咲かせることから、その名が付いた。日当たりのいい岩場や斜面地などに多く群生している。
 同市美津島町の県対馬病院近くでもかれんな花を咲かせ、蜜を求めてハチが飛び交っている。同市の元・島おこし協働隊で植物に詳しい掛澤明弘さん(37)は「対馬の秋を彩る代表的な花。目が届きやすい場所に咲いており、観察もしやすい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社