鹿島市の祐徳稲荷神社(鍋島朝寿宮司)で9月28日、創建から300年以上続く抜穂(ぬきほ)神事が行われた。早乙女姿の巫女(みこ)が、金色に輝く斎田(さいでん)の稲を刈り取り、秋の実りに感謝した。
斎田では、菅笠(すげがさ)にかすりの着物姿の巫女8人が一列に並び、笏拍子(しゃくびょう)に合わせて、鎌で稲を刈り取った。収穫した100キロの米は、同神社である新嘗祭に献上する。巫女の沓掛令香さん(19)は「大雨もありましたが、いいお米に育つよう願っていました。稲刈りは初めてで、難しかったです」と話した。(山口源貴)