人気ゲーム「ポケットモンスター」最新作の舞台「キタカミの里」は北上市がモチーフ―。先月の発売以降、ファンの間でこんな観測が広がっている。リンゴ園や田園風景、鬼剣舞を連想させる祭りが登場し、早くも「聖地巡礼」に訪れる人が出始めた。市は国内外からの誘客につなげようと、異例のプロジェクトチーム(PT)立ち上げを決めた。世界的コンテンツの訴求力を生かし、交流人口の“ゲット”を思い描く。
キタカミの里は、最新作「スカーレット・バイオレット」の追加コンテンツ「ゼロの秘宝 前編・碧(みどり)の仮面」の舞台。9月13日から配信が始まり、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」で遊ぶことができる。
発売元のポケモン広報室は岩手日報社の取材に対し「ゲームの舞台のモチーフはお伝えできない」と説明するが、登場人物が「めんこい」「けっぱる」の方言を使う場面や、鬼剣舞の面をほうふつとさせる「おめんポケモン」も登場する。