愛猫のその態度は「発情期」かも?オス・メス別の特徴や対処法を解説

猫の発情期はいつから?

猫の発情期は生後半年頃から訪れると言われていますが、体格や種類によって個体差があります。

メス猫の方が成熟が早く、稀ですが生後4ヵ月頃から発情期が始まり避妊手術が間に合わなくなってしまうことも。

一方オス猫は、生後7~9ヵ月後あたりに精巣が発達し精子が作られるようになります。

猫の発情期は暖かくなる2~3月から始まりますが、季節の影響を受けて発情するのはメス猫だけです。

オス猫は発情したメス猫が近くにいると発情するため、多頭飼いの場合は目を離さないようにしましょう。

猫の中でも長毛種は発情期を迎えるのが遅いと言われていて、生後12ヵ月を過ぎてから初回の発情期がくることもあります。

オス猫の発情期に見られる行動

オス猫は家の中にメス猫がいなくても、外から声が聞こえたり気配を感じたりすることで発情します。

  • 落ち着きがなくソワソワする
  • 尿スプレーをする
  • 外に出ようとする
  • 攻撃的になる
  • 普段より大きな声で鳴くようになる

この中で特に困るのが、尿スプレーです。普段よりも強いニオイのする尿を、壁や家具などに吹きかけるので、飼い主にもストレスがかかります。

猫は同じ場所にマーキングする習性があります。尿スプレーでマーキングされてしまったら、すぐに掃除をしてニオイを消してください。

同じ場所に繰り返しマーキングする場合は、掃除をした後に防水シートを貼るなど防止対策をするといいでしょう。

爪とぎにもマーキングの意味があるので、多めに設置しておくと良いかもしれません。

他にも外が見えないよう工夫したり、遊ぶ時間を増やしたりして気を逸らすことができます。

メス猫の発情期に見られる行動

メス猫は暖かくなる時期に発情期を迎え、様子が少し変わります。

  • 甘えてくる
  • 床に転がるようにして背中をこすりつける
  • 顔や頭を擦り付けるマーキングが増える
  • 普段より大きな声で鳴く
  • 尿スプレーをする
  • お尻を高く持ち上げる姿勢をとる

発情期になると、飼い主に対して普段よりも甘えてくることがあります。可愛いのでつい構ってしまいたくなりますが、かえって問題行動が悪化してしまう場合があるので注意しましょう。

メス猫はオスほど尿スプレーをしませんが、トイレ以外の場所に粗相してしまう場合があります。

粗相をしたときは、オス猫と同じくしっかりと掃除をしてニオイが残らないようにしてください。

メス猫の発情期で大変なのは、大きな声で鳴き続けることです。人間の赤ちゃんのような声で鳴くその様子は、初めて見る人には衝撃かもしれません。

発情期に起こる問題行動への対処法

発情期による問題行動は、止めることはできません。無理にやめさせようとするとストレスになるので、鳴き声やマーキングをしたときに叱るのはやめましょう。

発情期の対策で有効なのは「不妊手術」です。不妊手術には発情期をおさえる以外にもメリットがあります。

  • 生殖器系の病気予防
  • 望まない妊娠の防止
  • 性的欲求によるストレスの緩和

発情期に生殖ができないというのは、猫にとってストレスがかかることです。不妊手術をすることで問題行動を抑制するだけでなく、生殖できないストレスを取り除くことができます。

不妊手術には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。

手術の全身麻酔によるリスクや、術後のケアが必要です。また、術後は太りやすくなるため食事の管理も必須です。

まとめ

発情期を迎えた猫は、普段と違う行動をします。猫が大声で鳴き始めたり、尿スプレーをしたりする姿を見ると、飼い主は何事かと驚いてしまうかもしれません。

発情期の間は、猫にも人にもストレスのかかることが増えます。脱走や望まない妊娠を避けるためにも、不妊手術を行うことはとても効果的です。

しかし、猫の体に大きな負担がかかることも事実です。獣医師と相談し、猫にとって最善な方法が何なのか相談して決めるようにしてくださいね。

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