川内原発、住民投票条例を請求 運転延長、賛否問う

住民投票の実施を求め、鹿児島県職員(手前)に請求書を手渡す市民団体の女性=4日午後、県庁

 運転開始から40年が近づく九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)を巡り、運転延長への賛否を問う全県住民投票の実施を県に求め、必要な署名数を確保した市民団体が4日、塩田康一知事に投票条例の制定を請求した。団体によると原発の運転延長に関する住民投票が実施されれば全国初という。

 知事は24日までに臨時議会を招集し、自身の意見を付けた条例案を提出しなければならない。可決されれば住民投票が実施される。団体は6~7月、法定数の約2万6500人分を大きく上回る約4万6千人分の署名を集めていた。

 4日、取材に応じた塩田知事は「署名の数を受け止め、手続きを適切に進めたい」と話した。

© 一般社団法人共同通信社