トップチーム追放のサンチョ、古巣指揮官との定期連絡により復帰を画策か

写真:今季リーグ戦3試合の出場にとどまっているサンチョ

エリック・テン・ハフ監督との確執によりトップチームから追放されたマンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWジェイドン・サンチョが、古巣であるドルトムントのエディン・テルジッチ監督と定期的に連絡を取っているという。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

サンチョはプレミアリーグ第4節アーセナル戦(1-3で敗北)でメンバー外となった際、自身のSNSで「スケープゴートにされた」と主張したことでテン・ハフ監督との関係が悪化。公の場での謝罪も拒否したことでトップチームから追放され、現在はトップチームの施設使用すら禁止されている状況だ。

そんな中、サンチョはテルジッチ監督と定期的に連絡を取り合い、1月の移籍マーケットでの古巣復帰の可能性を探っているという。

ただ、サンチョのドルトムント復帰にはいくつかの障壁があるという。ドイツ『ビルト』紙によると、ドルトムントは規律面での懸念からサンチョとの再契約に難色を示しているという。サンチョはドルトムント時代から深夜までビデオゲームやパソコンで遊び、トレーニングに何度も遅刻していた模様。この悪癖はマンチェスター・ユナイテッド移籍後も改善されていないようで、ドルトムントのクラブ幹部はサンチョを復帰させることが現在のチームを不安定にする可能性があると懸念しているようだ。

また、マンチェスター・ユナイテッド側はサンチョを放出する場合はレンタルではなく完全移籍での売却を望んでおり、5200ポンド(約93億6530万円)を要求すると見られている。

ドルトムントは今夏、オーストリア代表MFマルセル・ザビッツァーやドイツ代表MFフェリックス・ヌメチャらの獲得に大金を費やしている。冬のマーケットでは補強に乗り出すにしても資金が限られており、マンチェスター・ユナイテッドの提示額はその予算を大きくオーバーしている。

本格的な交渉に乗り出す場合は、移籍金の面でお互いに妥協点を見出す必要がありそうだ。

© 株式会社SPOTV JAPAN