生成AI巡り識別技術の活用議論 知的財産保護で政府検討会

 政府は4日、生成AI(人工知能)の発展や普及により生じる知的財産権上の問題を議論する検討会の初会合を開いた。AIで作られた音声や映像を利用者が識別できるようにする技術の活用などを協議。AIの活用により産業競争力の向上を図る一方で、知財を適切に保護したり偽情報の拡散を防止したりするための方策を探る。

 年内に複数回会合を開き、事業者や関係省庁などからのヒアリングを進める。12月中にも論点整理をまとめる見通しだ。

 政府は課題として、生成AIの学習のために登録意匠や登録商標を学習用データとして使用することが、意匠権や商標権を侵害しないかどうかを挙げた。

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