むつ下北地域で、秋の味覚マツタケの本格的な収穫シーズンを迎えている。4日、青森県むつ市の折舘強一さん(79)が、東通村の山中で、マツタケ約3キロを採った。今年は夏場の雨不足と猛暑の影響もあり、収穫時期が遅れているというが「今月末ごろまでの生育に期待したい」と話した。
30年近くマツタケを採っている折舘さんによると、例年は9月下旬から10月上旬に最盛期を迎えるが、今年は1日以降、ようやく一定程度収穫できるようになった。
4日は午前5時ごろに入山し、正午過ぎまでの7時間ほどで50本以上を採った。「まだまだ小ぶりなものが多い」と話しながらも長さ10センチ、重さ50グラム以上の大きさのマツタケもあったという。
マツタケは他のキノコ類と一緒に、むつ市の下北カンブリア農場が首都圏向けに出荷する。同社の常田嘉一郎社長は「下北のマツタケは色白で食感も良い。食べる人が喜んでくれれば」と述べた。