「みんなで盛り上げる大会に」 2025年「世界バラ会議 福山大会」開催 役員が現地視察 広島・福山市

2025年に開催する世界バラ会議福山大会のプログラム案の承認のため、世界バラ会連合の役員2人が開催地の福山市を訪れました。

役員は、40の国が加盟する世界バラ会連合の会長と委員長の2人です。2日午後、JR福山駅に到着すると、さっそく大会実行委員会の委員たちによる歓迎を受けました。

世界バラ会議には、各国から研究者や愛好家らが集まります。品種や耐病性に関する講義などのほか、地域住民と交流もする3年に一度の国際会議です。「ばらのまち福山」を合い言葉にまちづくりを進めてきた福山市の取り組みが認められ、2018年に誘致を決めました。

3日は、大会本番で使用される予定の緑町公園や福山城公園などを巡った後、大会期間中のツアー候補地となっている金江小学校を訪れました。

小学生
「金江小学校のバラ花壇を紹介します」
「ピンク色の花できれいです」

校内にある花壇の世話をしている4年生から6年生までの児童9人からの英語による説明に耳を傾けていました。また役員たちも子どもたちにバラの魅力を伝えました。

世界バラ会連合 大会開催委員会 ケルビン・トリンパー委員長
「(バラは)平和と愛と幸せの象徴です」
小学生
「2025年に会いましょう」
世界バラ会連合 ダイアン・ヴォム・バーグ会長
「またお会いできるのを楽しみにしていますね」

RCC福山放送局 内田博文 記者
「世界バラ会議福山大会で新種のバラのコンテストが開かれるのが、市園芸センターです。役員たちはこちらにも視察に訪れました」

福山市の園芸センターはことし2月、大会の記念となるバラを選ぶため、日本を含む5つの国から応募のあった38品種を植え付けていました。

役員たちは福山大会の実行委員会からコンテストや苗の生育状況などの説明を受け、バラの生育に悪影響を与える害虫が発生しているか確認していました。

福山市 世界バラ会議推進室 上田善弘 プロジェクトマネージャー
「カミキリムシ出ました? 出てない ノー」
世界バラ会連合 大会開催委員会 ケルビン・トリンパー委員長
「グッド」

4日は役員たちの福山市滞在、最終日です。午前8時半から、大会の成否を握る実行委員会側が用意したプログラム案について、冒頭のみを公開して協議しました。バラ会議での講義や視察ツアーなどについて話し合ったということです。

市役所では、南小学校の4年生およそ60人による歌のプレゼントに満足した様子でした。

その後、枝広直幹市長を訪ね、和やかに言葉を交わしました。

福山市 枝広直幹 市長
「お二人からいただきましたご意見をしっかり反映して、2025年の5月にはみんなで盛り上げる大会でみなさま方を歓迎申し上げます」

世界バラ会連合 ダイアン・ヴォム・バーグ会長
「プログラムの詳細や空港からの乗り換え手段についても議論した。これからも福山市と協議を進めできる限り協力したい」

591日後、福山市が初めて経験する国際会議が開かれます。多くの関係者の協力が一層求められます。

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