藤子・F・不二雄作品29年ぶり新作アニメ「T・Pぼん」決定、種﨑敦美がリーム役 生誕90周年記念

「ドラえもん」「パーマン」「キテレツ大百科」など多くの名作を残した漫画家、藤子・F・不二雄の生誕90周年企画発表会が4日、都内で行われた。藤子・F・不二雄作品としては29年ぶりの新作アニメシリーズとして、NETFLIXで「T・Pぼん(タイムパトロールぼん)」が2024年に配信されることが明らかになった。

1978年に「コミックトム」で連載が開始された壮大な歴史SF作品。ピラミッド建設中のエジプト、恐竜が登場するジュラ紀などを舞台に、平凡な中学生・並平凡が、未来から訪れたT・P(タイムパトロール)隊員のリーム・ストリームと出会うことで展開する物語。「僕のヒーローアカデミア」などを手がけたボンズがアニメ制作を行い、並平凡を若山晃久、リーム・ストリームを種﨑敦美が演じる。

「タイムボカン24」トキオ役などで知られる若山は「マネージャーからオーディションに受かったよと伝えられた時は、まさか歴史ある作品であるT・Pぼんの事だとは思わなかったのでとても驚きました。僕は声優として決してスーパースターと呼ばれる部類ではありませんが、そんな普通な僕だからこそ、この並平凡というキャラクターに出会えたのかなと思っています。作中の凡と共に僕自身も成長させて頂きました。ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです!」とコメントを寄せた。

「SPY×FAMILY」のアーニャ、「ダイの大冒険」ダイなど多数の人気キャラクターを演じる種﨑は「小さい頃から当たり前にそばにあった藤子・F・不二雄先生の絵で、人の生き死にをガッツリ描いているストーリーが新鮮でした。毎話いろんな国や時代をタイムパトロールします!その中で平凡なぼんはどのように成長していくのか。是非、お楽しみです…!」と呼びかけた。

企画発表会では、「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」への女優・芳根京子の出演、「ドラえもんプラス」「T・Pぼん」などの新刊情報、生誕90周年記念デザイン、新作ゲーム、NHKドラマ「藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ」の続編制作、藤子・F・不二雄ミュージアムの新企画展などの発表が行われた。

(よろず~ニュース編集部)

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