ヴィニシウス、バレンシア戦で受けた人種差別を巡る裁判にビデオ会議で参加へ

写真:2022ー23シーズンのバレンシア戦で人種差別を受け、激昂するヴィニシウス ©Getty Images

ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールは、2022ー23シーズン第35節のバレンシア戦で自身が受けた人種差別行為を調査中の裁判に、マドリードの裁判所からビデオ会議で参加し証言を行うようだ。スペイン『Marca』電子版が伝えている。

当初、6月27日に予定されていた裁判はヴィニシウスが海外で休暇中であったため9月28日に延期された。しかし、裁判所の組織的な理由により、この日程も延期を余儀なくされ、現地時間10月5日の10時(日本時間5日17時)から行われる予定だという。

スペイン国家警察の捜査により、18歳から23歳の3人のファンをすでに特定、逮捕している。しかし、人種差別行為を行なったとされる3人の被告人は、裁判官立会のもとで聴き取りが行われており、スタンドからジェスチャーをした事は認めているものの、人種差別的な意図はなかったと証言しているという。

5日に行われる裁判には、ラ・リーガ、スペインサッカー協会、レアル・マドリード関係者も出席する予定となっている。ヴィニシウスは裁判官、検察、3人の被告の弁護人からの質問に答え、事実確認を行う予定だという。

8月から負傷離脱中だったヴィニシウスは、9月27日に行われたラス・パルマス戦で戦線復帰を果たし、10月3日に行われたチャンピオンズリーグのナポリ戦では、復帰後初ゴールを決めチームの勝利に貢献している。次節は7日、レアル・マドリードはホームにオサスナを迎えてのゲームとなっている。

© 株式会社SPOTV JAPAN