古城公園景観再生CF、1カ月で目標達成 高岡市、1千万円超え

築城当時の堀や土塁などの遺構が残る高岡古城公園

  ●市内外から、11月末まで募集

 高岡市が高岡古城公園の樹木管理を推進するため、ふるさと納税を活用して市内外からの寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング(CF)」は4日までに、目標額1千万円を達成した。募集期間は3カ月を設定していたが、9月1日の開始から1カ月で目標額を超えた。同市のガバメントCFは初の試みで、担当者は「多くの方に取り組みを理解して頂けた」と手応えを感じている。

 古城公園は、高岡城の石垣や土塁、内堀など約400年前の築城時の姿をそのまま残しており、全国の歴史専門家や城の愛好者から高い評価を受けている。

 市は雑木などに覆われた遺構を見やすくするため、3月に古城公園の樹木管理行動計画を策定した。

 今年度から30年の長期計画を基に雑木伐採や剪定などを進めており、「高岡古城公園景観再生プロジェクト」と題してふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で個人の寄付を募集したところ、4日午後5時現在で195人から寄付が集まった。企業、団体の寄付依頼も寄せられている。

 寄付をした市内の個人や企業、団体には、梅鉢紋を施した登城記念証「御城(ごじょう)印(いん)」型の礼状が贈られる。市外の個人には返礼品が届けられる。

 11月30日まで引き続き募り、企業や団体の寄付も受け付けている。市のホームページからも申請できる。

 江尻典世市景観みどり課長は「来年度以降の寄付募集については、11月までの結果を見て検討したい」と話した。

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