「卓越大学制度は評価指標が恣意的、廃止を」 京都大学落選受け、京都大学職員組合が声明

国際卓越研究大制度廃止を求める京都大職員組合のミツヨ・ワダ・マルシアーノ中央執行委員長(左)ら=京都市左京区・京都大

 世界最高の研究水準を目指す大学を国が支援する「国際卓越研究大学」の認定候補から京都大が落選したことを受け、京大職員組合中央執行委員会は4日、京大当局に再申請の断念を求めるとともに、候補選定の評価指標が恣意的だとして、政府と文科省に対して制度の廃止を求める声明を出した。

 声明では、文科省の有識者会議メンバー10人が「大学変革への意欲」という主観的評価に基づいて認定候補を審査しているなどと批判。「政府への忠誠心競争をあおり、大学の自律性を奪う管理政策だ」とした。

 同組合中央執行委員長のミツヨ・ワダ・マルシアーノ教授は「日本の大学政策の在り方に根本的な修正が必要」と話した。

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