加東に新ビジネスホテル「ルートイン」 客室198室、滝野社IC近く 6日開業、市「活性化に期待」

最上階の客室「コンフォートデラックスツイン」の室内=加東市上中3

 兵庫県加東市が旧加東消防署跡地に誘致したビジネスホテル「ホテルルートイン加東」(同市上中3)が、6日に開業する。鉄筋コンクリート造り11階建てで、客室198室やレストランなどを備える。中国自動車道滝野社インターチェンジ(IC)から近く、ビジネス客だけでなくゴルフなどのスポーツや観光客の需要が見込まれ、市街地活性化の効果が期待される。(岩崎昂志)

 同市にはビジネス客向けの宿泊施設が少なく、地元事業者などの要望を受けて市が誘致を検討。市有地だった旧消防署跡地を活用する形で2019年に事業者を募り、20年に「ルートインジャパン」(本社・東京)を選定した。同市は当面、固定資産税相当額などの補助を行う方針という。

 ルートイングループのホテルは全国340店舗目、北播磨地域では小野、加西市の店舗に次いで3カ所目。同社近畿・中国・四国総支配人の柄沢輝幸さんによると、両市の既存店舗ではビジネスやゴルフ客の利用が好調で「加東周辺でもスポーツやレジャー需要があり、幅広い客層に対応できる」と自信を見せる。加東市まちづくり創造課は「市内消費の拡大や雇用創出につながり、まちの活性化につながる」としている。

 客室は通常のシングル(1泊8千円から)、セミダブル、ツインに加え、最上階には上質なベッドや設備を備える「コンフォートルーム」を各種用意。最上級のコンフォートデラックスツイン(同1万5千円から)は室内にリビングとベッドのスペースを備え、ゆったりと過ごせるという。

 1階にはバリアフリー設計の浴場やコインランドリーを配置。レストラン(90席)では朝食バイキングや夕食を提供し、宿泊客以外も利用できる。柄沢さんは「地元産食材も使い、加東の魅力を伝える役割も担っていきたい」と話す。

 宿泊予約は公式サイトや電話でできる。ホテルルートイン加東TEL050.5211.5761

© 株式会社神戸新聞社