ご当地女性アイドルが選挙PRに再就任 前回「男女平等参画に反する」と苦情

選挙の啓発ポスターに対して「男女平等参画に反する」と苦情を受けていた八王子市のご当地・女性アイドルが、選挙のPR担当に再び就任しました。

8princess:「八王子のご当地ユニット、8プリンセスです。略して「はちぷり」。りこちです。めいぷるです。よろしくおねがいします」

来年1月に行われる八王子市長選挙のイメージキャラクターに選ばれたのは、八王子市のご当地アイドル「8princess」です。

清水めいさん:「市議会議員選挙に続いて、今回の八王子市長選挙のイメージキャラクターにまた8princessを選んでいただいたことを嬉しく思っております。ありがとうございます」

8princessは、今年4月に行われた八王子市議会議員選挙でもイメージキャラクターを務めていました。このとき、彼女たちを起用した選挙の啓発ポスターが市内に掲示されていましたが、元市議会議員らの女性4人が「男女共同参画の推進に逆行する」としてポスターの撤去を求めました。市はこの苦情を受け第三者委員会を開き、「撤去の必要はない」との意見を示しました。そして再び採用した理由は「投票率が向上したこと」だと選挙管理委員会は説明しています。

音村事務局長:「低迷する若年層、特に20代30代の投票率アップというのが懸案事項となっていました。前回4月の統一地方選挙の市議選では、まさにそこが投票率がアップになった。その実績を今回は見込んで、さらにもう1ランク2ランクアップしたいなと思っています」

選挙管理委員会は、彼女たちを起用した音楽イベントやSNSの発信を行い、選挙の認知度の向上を図る考えです。

それでは、8princessを起用する前と起用したときで比べていきます。8princessを起用した今年4月の八王子市議会選挙では、全体の投票率自体は4年前の市議選と比べると1.05ポイント下がっています。ただ、若い層を見ていくと、20代の投票率は0.45ポイント、30代は0.61ポイント増えていて、選挙管理委員会はこうした若年層の投票率向上を8princessを起用した効果だとしています。

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