栃木県栃木市の地域住民らでつくる「栃木駅掃除の会」の活動が10年目を迎えた。毎月1回、30~40人のボランティアが集まり、栃木駅周辺を清掃。万町、介護福祉士狐塚寿江(きつねづかひさえ)代表(50)は「初めは清掃活動のみが目的だったが、今では人が集まる交流の場ともなっている。仲間たちと活動を続けられてうれしい」と話している。
同会は2014年9月、狐塚さんが中心となって結成した。狐塚さんがJR宇都宮駅周辺での清掃活動に参加して達成感を感じ、自分の地元にも同様の活動を広げようと、知人らと共に会をつくった。結成当初は数人での活動だったが、知人に声をかけるなどして看護師や医師、会社員など現在は多様な職種の人が参加するようになった。小学生から80代の高齢者まで、年齢を問わず活動の輪が広がっている。
清掃活動は、毎月第1日曜の午前6時半から約1時間実施。トングやほうきを使って、同駅南北のロータリーや近くの公園、歩道などに落ちているごみを拾っている。活動後にはお茶を飲む時間を設けて雑談を楽しむなど、参加者の交流の場にもなっている。
1日に行われた活動には市内外から27人が参加。小雨が降る中、空き缶やペットボトル、燃えるごみなどを回収した。
活動10周年となる来年は、ごみ減量などについて学ぶ啓発イベントを開く考えだという。今後について狐塚さんは「コツコツと途絶えることなく活動を続けていきたい。初めて参加する人も歓迎している」と話している。