北日本は大気非常に不安定 今夜から暴風にも警戒 関東は気温変化に注意

 

 北日本は雨脚の強まっている所があるが、あす6日(金)にかけては風も強まる見込み。暴風や高波、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。また、大気の非常に不安定な状態が続くため、落雷や竜巻などの突風、降ひょうにも注意が必要となる。

■北日本は荒天

 発達する低気圧や前線の影響で、北日本は今夜からあす(金)にかけて、非常に強い風が吹き、瞬間的には30~35メートルの突風が吹くおそれがある。また、前線通過までは暖かい空気が、通過後は強い寒気が流れ込むため、あす(金)にかけて大気の非常に不安定な状態が続く見通し。

 北日本や北陸を中心に雨が降りやすく、局地的に激しい雷雨となるおそれがある。暴風や高波、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒すると共に、落雷や竜巻などの突風、降ひょうにも注意が必要だ。

 一方、太平洋側は次第に晴れ間の出る地域が増え、関東はきのうの肌寒さから一転して25℃を超えそうだ。空気の湿り気がどんどん取れてくるので、むしろ心地よいくらいに感じるかもしれない。ただし、夕方以降は風に冷たさを感じるようになり、今夜は北風が強まり体感温度が下がる見通し。

 あす(金)は朝晩と昼間の気温差が大きいので、着脱しやすいアウターがあると便利そうだ。なお、強い台風14号は、沖縄から遠ざかりつつあるが、沖縄の沿岸海域はあす(金)にかけても、うねりを伴った高波に十分な注意が必要となる。

■連休は天気落ち着かず

 7日(土)も北日本の日本海側は天気が変わりやすい一方、東北の太平洋側から近畿までは秋晴れの所が多い見込み。なお、九州は夜には雨が降り出し、8日(日)は西日本~東海まで雨の範囲が広がり、沿岸で雨脚の強まる所がありそうだ。8日(日)の東北北部や北海道は、朝は冷えるものの日差しが多く行楽日和となる見込み。9日(月・祝)は西日本~東北にかけて、どんよりとした空模様の続く所が多い見通し。

(気象予報士・高橋和也)

© 株式会社ウェザーマップ